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株式会社イーセップへの新規投資について

 株式会社神戸大学キャピタル(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:水原 善史(以下「KUC」))は、KUC1号投資事業有限責任組合(通称:神戸大学ファンド)を通じて、株式会社イーセップ(本社:京都府相楽郡精華町、代表取締役:澤村 健一(以下「イーセップ社」))への新規投資を実行しました。

事業概要
 イーセップ社は、ナノセラミック分離膜を用いた有機化合物分離技術の研究開発および製品化を行うスタートアップです。石油・化学プラントで発生する廃液から有機化合物を高効率に回収する「膜分離プロセス」の実用化を通じ、カーボンニュートラル社会の実現に向けた資源循環型プロセスの開発を推進しています。

ナノセラミック膜による分離プロセスの革新
 従来、化学分野などのプラントで用いられる有機化合物分離技術には、「蒸留」「吸着」などの手法が用いられてきましたが、エネルギーコストの高さ、リサイクル効率の低さなどの課題が存在していました。
 イーセップ社は、高耐久性かつナノレベルでの細孔径制御を実現したナノセラミック膜を開発しました。これにより、有機化合物のリサイクル率を向上させつつ、運転コストを大幅に削減することを可能としました。

実用化フェーズへの移行と事業成長
 イーセップ社は、すでに複数の大手化学メーカーと共同開発・実証を進めており、売上実績にも反映されてきています。また、神戸大学の異分野共創研究における重点領域の1つに「先端膜工学領域」が含まれていることと、神戸大学 先端膜工学研究センターの松山秀人教授・吉岡朋久教授とも共同研究を実施していることも踏まえ、今回の投資に至りました。
 イーセップ社は今回の調達により、企業との実証開発・実機導入に向けた体制をさらに強化し、事業を推進していきます。

株式会社イーセップ 概要
設立    2013年10月1日
事業内容  ナノセラミック分離膜を活用したカーボンニュートラルプロセスの開発
本社所在地 京都府相楽郡精華町精華台7-5-1 けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)
代表取締役 澤村 健一
HP     https://esep.kyoto/

「神戸大学ファンド」 概要
名称   KUC1号投資事業有限責任組合
設立日  2023年1月
運用期間 10年間
規模   22億円
運営会社 株式会社神戸大学キャピタル・
     SBI大学発ベンチャー育成支援株式会社
     (本社:東京都港区、代表取締役:後藤 健)
投資対象 ① 神戸大学発ベンチャー
     (シードステージのベンチャーも支援)
     ② 他大学・研究機関発のベンチャー
     ③ 神戸大学のOB・OGが創業したベンチャー

株式会社神戸大学キャピタル 概要
概要   神戸大学の研究成果の社会実装化、ベンチャー支援を通じた地域経済活性化への貢献を目指すベンチャーキャピタル
設立   2021年10月
所在地  〒657-8501 兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1 産官学連携本部2階
代表者  水原 善史
URL    https://kuc.vc/

【お問い合わせ先】 株式会社神戸大学キャピタル 担当:石田 真士
E-Mail:info@kuc.vc