株式会社神戸大学キャピタル（本社：兵庫県神戸市、代表取締役：山口 正弘（以下、「KUC」））は、KUC1号投資事業有限責任組合（通称：神戸大学ファンド）を通じて、株式会社ヘッジホッグ・メドテック（本社：東京都文京区、代表取締役：川田　裕美、（以下「ヘッジホッグ・メドテック社」））　への新規投資を実行しました。

投資概要
ヘッジホッグ・メドテック社は「日常生活と医療をつなぐ」をビジョンとし、2021年に創業した医療系スタートアップです。医療機器として承認を目指すアプリの開発を行っており、片頭痛治療用アプリ、PMS（月経前症候群）治療用アプリ、頭痛AI診断を通じて、働く世代が悩む疾患に対する新しい治療法の提案、診断精度向上への貢献を目指しています。

デジタルセラピューティクスによる新しい医療の提供
近年、新たな疾患の治療方法としてデジタルセラピューティクス(DTx)領域が注目されています。DTxは個人のスマートフォンやタブレットにアプリをダウンロードし、デジタル技術で疾患の予防や治療をサポートするものです。既存の健康増進アプリ等とは異なり、薬事承認が必要なプログラム医療機器に分類され、治療への介入を目的とし、医師の管理下で処方されることが大きな特徴となっています。米国を中心に世界では先行して実用化が進められており、新しい治療・予防手段として期待が寄せられています。

治療効果の最大化に向けて
ヘッジホッグ・メドテック社では、行動のパターンを認識し、改善する「認知行動療法」により症状を軽減できるシステム（アプリ）を構築することにより、薬物療法だけに依存しない症状そのものの軽減ならびに予防行動を促すことを目指しています。病状の可視化により次回診察までの空白を埋め、継続した治療による治療満足度の向上に繋がるだけでなく、定期診断や薬物療法との併用をすることで治療効果を最大化できる可能性があります。

KUCでは、医療現場における医師の負担軽減並びに患者さんのQOL向上にも繋がる同社の取り組みの社会的意義の高さ、将来的な医療費の削減や疾患による社会経済的損失の軽減への期待、また、日本におけるDTx市場開拓の可能性を高く評価し、この度、第三者割当増資による新規投資を実行いたしました。
本投資を通じ、同社の取り組みが日本における新しい市場（DTx）の更なる開拓と社会的課題の解決に繋がることを期待しております。

同社では、潜在的患者数が多く、生活への影響が特に強い片頭痛を第一のターゲットとし、PMS（月経前症候群）治療用アプリ、頭痛AI診断と併せて薬事承認を目指し、開発を進めています。今回の資金調達により、CXO・エンジニア等の採用を強化するとともに医療機関と連携した臨床試験を推進し、プロダクトの有効性の探索を進める予定です。また、より日常生活から健康状態を改善していくため「企業向けの健康管理サービス」の提供を目指し生活圏と医療圏をつなぐサービスを展開していきます。患者さん及び医療機関の双方に向けて、オンラインでの一貫した医療価値の提供を目指してまいります。

株式会社ヘッジホッグ・メドテック　概要
設立： 2021年10月15日
事業内容 ：医療機器、その他一般機械器具の企画、開発、製造販売
　　　　　インターネットを経由した医療・ヘルスケアサービスの提供
　　　　　システムの企画、開発、制作、保守
　　　　　医療、介護、ヘルスケアに関するコンサルティング業務　　他
本社所在地： 〒113-0033 東京都文京区本郷5-25-16 本郷BAMBIビル
代表取締役 CEO： 川田　裕美
HP ：　http://h-medtech.com/

「神戸大学ファンド」 概要
名称： KUC1号投資事業有限責任組合
設立日： 2023年1月
運用期間 ：10年間
規模： 22億円
運営会社： 株式会社神戸大学キャピタル・SBI大学発ベンチャー育成支援株式会社　　　　　　　　　　（本社：東京都港区、代表取締役：後藤　健）
投資対象：　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ① 神戸大学発ベンチャー（プレシード等、シードステージのベンチャーも支援）
② 他大学・研究機関
③ 神戸大学のOB・OGが創業したベンチャー

株式会社神戸大学キャピタル 概要
概要 ：神戸大学の研究成果の社会実装化、ベンチャー支援を通じた地域経済活性化への貢献を目指すベンチャーキャピタル
設立 ：2021年10月
所在地： 〒657-8501 神戸市灘区六甲台町1-1 産官学連携本部2階
代表者： 山口　正弘
URL： https://kuc.vc/

【お問い合わせ先】
株式会社神戸大学キャピタル　担当：八百板　寿参
E-Mail：info@kuc.vc